五味太郎『あらどこだ』の魅力徹底解剖!隠し絵の秘密と知育効果の真相
1977年の刊行以来、福音館書店の「幼児絵本シリーズ」としてロングセラーを誇る絵本『あらどこだ』。本作は、見開きごとに展開されるリズミカルな問いかけとともに、画面の中に隠された「あるもの」を見つけ出していく参加型の構成をとっています。
あらすじという枠組みを超え、読者自身が能動的にページへと参加するスタイルが特徴です。「ニワトリのトサカだと思っていたら、実はみずみずしいイチゴだった」「ワニの鋭い歯かと思いきや、洋服のファスナーだった」といった、日常の身の回りにあるモチーフの見立てがテンポよく展開されます。
五味太郎氏ならではの鮮やかで温かみのある色彩と、シンプルながら計算し尽くされたグラフィックデザインは、約半世紀が経過した現在でもまったく色あせていません。子どもが初めて出会う視覚的な謎解き体験として、極めて洗練された完成度を誇っています。