西郷輝彦の娘たち、辺見えみりと今川宇宙が歩む表現者の現在地
現在、辺見えみりは自身がディレクションを手掛けるアパレルやコスメの事業において、類まれな審美眼を発揮している。単なる広告塔ではなく、素材選びからデザイン、ブランディングの細部に至るまで自ら指揮を執る徹底ぶりだ。プライベートでは一児の母として等身大の日々をSNSやエッセイで発信し、飾らない言葉選びが多くの読者の共感を呼んでいる。時折見せる舞台出演でも、年輪を重ねた人間味が芝居に深みを与えていると評価が高い。
対する今川宇宙は、奇抜でどこかノスタルジックなイラストレーションや演劇活動で熱狂的なファンを持つ。父・西郷輝彦が名付けた「宇宙」という壮大な名前の通り、枠にとらわれない自由な創作活動を展開中だ。個展の開催や小劇場での実験的なステージ、さらにはゲームやアニメカルチャーへの深い造詣を活かしたコラム執筆など、インディペンデントな表現者としての存在感を高めている。異母姉妹であるふたりだが、互いの活動を静かに見守り、それぞれの流儀で父の記憶を大切に抱きしめている。