笑点「罵倒合戦」の真相|楽太郎と歌丸が遺した永遠の絆と涙の秘話
二人の関係性を語る上で見逃せないのが、所属する落語団体の違いです。歌丸は落語芸術協会(芸協)の会長を務め、楽太郎は五代目円楽が立ち上げた五代目円楽一門会の屋台骨でした。当時の落語界には見えない派閥の壁が存在していましたが、二人はその垣根を軽々と飛び越えて交流を深めていました。
楽太郎にとって、歌丸は実の師匠である五代目三遊亭圓楽に次ぐ「第二の師匠」とも呼べる存在でした。古典落語の稽古をつけてもらうだけでなく、落語家としての生き様や高座への向き合い方を、歌丸の背中から学び取っていたのです。
一方の歌丸も、楽太郎の落語に対する真摯な情熱を誰よりも高く評価していました。「笑点での腹黒キャラは世を忍ぶ仮の姿。本業の落語では誰よりも勉強熱心で繊細な男」と周囲に漏らしていた歌丸の言葉通り、二人は芸の根底で深く結びついていました。