昔の電話帳はなぜ全員の住所が掲載?ハローページ廃止の真相と調べ方
誰でも手軽に他人の連絡先を調べられた電話帳カルチャーは、1990年代後半から急速に崩壊へ向かいました。決定打となったのは、2005年4月の「個人情報保護法」の完全施行と、それに伴う防犯意識の劇的な変化です。
ハローページに記載されたフルネームと住所は、オレオレ詐欺などの特殊詐欺グループや悪質な訪問販売、名簿業者にとって格好のターゲットリストとして悪用されるケースが多発しました。女性の一人暮らしを特定するストーカー犯罪の温床になるリスクも叫ばれ、「電話帳に載せるメリット」よりも「載せるリスク」が完全に上回ったのです。
NTTへの非掲載依頼(オプトアウト)が殺到した結果、掲載率は年々激減。携帯電話やスマートフォンの急速な普及により、固定電話そのものを契約しない世帯も増加しました。電話番号を調べる手段がインターネット検索へとシフトしたことで、ハローページの利用頻度は極限まで低下しました。
こうしてNTT東日本・NTT西日本は、2021年10月以降に発行する版をもって順次終了することを発表。2023年2月発行分を最後に、ハローページは全国で完全に発行・配布を終了しました。かつて国民の生活を支えた「104」の電話番号案内サービスも、1990年代初頭の年間12億件超というピーク時から激減し、現在はインターネットを使えない層向けのサポートなど限定的な利用にとどまっています。