凶暴アブの猛威!ハチやブヨとの違いと野外で身を守る最新の撃退対策
もしアブに噛まれてしまった場合、どのような対処がベストなのか。皮膚科学の視点に基づけば、最初に行うべきは「患部の徹底的な洗浄と冷却」である。アブの唾液には抗凝固作用や発痛成分が含まれており、これらを速やかに洗い流すことで炎症の拡大を食い止めることができる。
流水で患部を洗いながら、ポイズンリムーバー等で毒素や唾液を吸引するのが理想的だ。傷口を指で強く絞り出すのも有効である。その後、保冷剤や冷水でしっかりと冷やすことで、血管を収縮させて腫れを抑え込む。市販の抗ヒスタミン軟膏やステロイド外用薬を早期に塗布することも劇的な効果をもたらす。絶対に避けたいのは、患部を爪で掻きむしることだ。二次感染を引き起こし、蜂窩織炎(ほうかしきえん)へと重症化するリスクがある。
また、厚生労働省や国立感染症研究所の啓発資料でも注意が促されているが、稀にアブの唾液成分によって急激な全身性アレルギー反応であるアナフィラキシーを起こす事例が報告されている。刺された後に全身の蕁麻疹、呼吸困難、めまいや血圧低下などの症状が現れた場合は、迷わず救急搬送を要請しなければならない。