言葉で時代を射抜く渋谷龍太が語る「歌い続ける理由」と新境地
流行が目まぐるしく移り変わり、刹那的なバズが消費されていく日本の音楽業界において、SUPER BEAVERの存在はひとつの奇跡と言ってもいい。彼らは決して近道を歩まなかった。地道に車を走らせて全国のライブハウスを行脚し、観客が数人しかいなかった夜から、巨大アリーナを即完させる現在まで、積み上げてきたものは何一つ変わっていない。
「あなた」という二人称にこだわり続ける歌詞の世界観。不特定多数に向けたメッセージではなく、目の前にいる一人に向けた呼びかけだからこそ、彼らの歌は時代風俗を超えて心に突き刺さる。音楽の聴き方がどれほど多様化しようとも、人が人に言葉を届けるという根源的な営みの尊さを、彼らは身をもって証明している。