洋食の店もなみ肉汁溢れる巨大ハンバーグと限定裏メニューの全貌
注文が入るたび、厨房からリズミカルな空気抜きの乾いた音が響く。運ばれてきた皿を見て驚かない初訪問者はいないだろう。一般的な洋食の枠組みを軽々と超える面積を誇る名物のハンバーグステーキは、皿のほぼ全域を覆い尽くすほどの存在感を放つ。
仕込みの核となるのは、贅沢にブレンドされた神戸牛のミンチだ。粗挽きの肉肉しさで押し通す流行りのスタイルとは一線を画し、極めてきめ細やかな舌触りに仕上げられている。ナイフを入れる必要すらない。割り箸の先が触れただけで、せき止められていた澄んだ肉汁の奔流が溢れ出し、特製ソースと混ざり合って極上のスープへと昇華する。
コク深くも後味にほのかな酸味を残す自家製和風デミグラスソースが、脂の重みを絶妙に和らげる。この計算し尽くされたバランスがあるからこそ、成人男性の手のひらを軽く超えるボリュームでありながら、最後の一口まで飽きることなく平らげてしまうのだ。