痒くないから大丈夫は危険!専門医が明かす隠れた重篤疾患のサイン
現在、国内で特に警戒が高まっているのが感染症に伴う無症状皮疹だ。厚生労働省や国立感染症研究所が実施する「感染症発生動向調査プロジェクト」の報告によれば、性感染症の一種である梅毒(バラ疹)の感染報告数は近年高い水準で推移しており、感染初期における皮膚症状の見落としが感染拡大の一因として挙げられている。
梅毒の第2期に現れる「バラ疹」は、手のひらや足の裏、胴体などにうっすらとした赤い斑点が広がるのが特徴だ。この斑点は驚くほど痒みがなく、数週間放置すると自然に消退してしまう。そのため患者は「治った」と錯覚してしまうが、病原体は体内で増殖を続けている。こうした公的機関のデータを紐解くと、痒みのない皮疹がいかに社会的な感染症対策において重要なキーとなるかが理解できる。