野球とサッカーの競技人口逆転か?独自データが暴く少子化の覇権
危機感を募らせる統括団体も手をこまねいているわけではない。日本野球機構(NPB)はプロ・アマの垣根を越えた普及活動に本腰を入れ始めた。未就学児を対象とした「ティーボール」の普及や、全国の小学校へのベースボール型授業支援など、従来の固定観念を壊すアプローチを急ピッチで進めている。
一方の日本サッカー協会(JFA)は、登録制度の柔軟化や女子サッカーの底辺拡大に注力する。既存の11人制にこだわらず、少人数制サッカーやウォーキングフットボールなど、誰もが生涯を通じて楽しめる環境づくりを推進してきた。
両者に共通しているのは、「選ばれなければ消滅する」という痛切な危機意識だ。勝利至上主義の弊害を排し、いかに子どもたちが笑顔でボールを追い続けられる環境を提供できるか。育成システムのパラダイムシフトが、団体の存亡をかけた最重要命題となっている。