一里は何キロ?実は時代で違う「里」の秘密と現代換算を徹底解剖
歴史を遡ると、「里」の長さが一定ではなかった事実に驚かされる。戦国時代、織田信長は領内の流通を活発化させるため、6町を1里とする短里の概念を推し進め、街道整備に着手した。この時代の一里は、現代の感覚で言えばわずか2.5km程度に過ぎなかったのである。
やがて江戸時代に入り、日本全国を正確に測量した伊能忠敬の登場によって距離の精度は劇的に向上する。彼が歩幅を一定に保ちながら全国を沿海測量した際、用いられた単位の精緻さは、現代の衛星測量と比較しても驚くほどの誤差の少なさを誇っている。時代ごとの権力者や科学者の取り組みによって、「里」の定義は進化を重ねてきたのだ。