映画『誰も知らない』元ネタの巣鴨事件と消された少女の真実

映画『誰も知らない』元ネタの巣鴨事件と消された少女の真実

映画『誰も知らない』元ネタの巣鴨事件と消された少女の真実にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

映画のモデルとなった巣鴨子供置き去り事件を解剖すると、劇中ではあえて抑制された凄惨な事実が浮き彫りになる。最大の相違点は、末の妹(三女)の死をめぐる経緯だ。映画では不慮の転落事故として描写されたが、当時の警察調書や公判記録が物語る真実は極めて重く、残酷である。

実際には、長男の友人だった不良少年たちが部屋に頻繁に出入りし、泣き止まない三女に対して執拗な暴行を加えていた。押入れの上から飛び降りて腹部を踏みつけるなどのリンチが行われ、衰弱死した少女の遺体はボストンバッグに詰められ、埼玉県秩父市の山中に遺棄された。関係者の証言によれば、長男は暴行を止められなかった罪悪感と恐怖に苛まれ、精神的に極限状態へ追い詰められていたという。

さらに、事件発覚前に次男とされる乳児が病死して押し入れに放置されていた事実や、母親が裁判で見せた無責任な供述など、未公開記録に残された実情は映画のような情緒的な余白を許さない。母親には懲役3年・執行猶予4年の判決が下され、長男は養護施設を経て自立支援の道を歩むこととなった。

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渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

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