幽玄の灯火に息をのむ!なら燈花会の見どころと混雑回避ルート
「燈花(とうか)」とは、ロウソクの芯の先にできる花の形をした燃えかすのこと。古来中国では吉兆の証とされ、これを見た人には幸福が訪れると伝えられてきました。「なら燈花会」は、その吉祥の灯火を古都の地に咲かせようと、市民有志が立ち上げた「NPO法人なら燈花会の会」の手によって大切に受け継がれています。
舞台となるのは、世界遺産「古都奈良の文化財」を抱く広大なエリア。毎年8月上旬の約10日間、ボランティアの手で一つひとつ並べられ、手作業で火が灯されるロウソクの数は1日あたり2万本を超えます。電飾によるイルミネーションとは根本から異なる、風に揺らぎ、時とともに表情を変える天然の灯り。静けさの中に響く虫の声とロウソクの微かな香り、そして肌を撫でる夜風が混ざり合い、五感すべてを心地よく刺激します。