羽賀研二と梅宮アンナ、狂乱の愛の代償と辰夫が遺した警告の真実
だが、この狂騒劇に最初から冷や水を浴びせ続けていた人物がいた。アンナの実父であり、昭和の映画界を牽引した名優・梅宮辰夫である。辰夫氏は当初から羽賀の人間性に強い疑念を抱き、テレビカメラの前で「あいつは稀代の嘘つきだ」「絶対に認めない」と怒りを露わにし続けた。
母である梅宮クラウディアもまた、娘の身を案じながら複雑な胸中を吐露していた。家庭内の激しい対立すらもメディアに筒抜けとなり、家族会議の様子が翌朝の情報番組で詳報されるという異常事態が続く。辰夫氏の猛烈な反対は、頑なな娘の意固地さをかえって強める結果となり、二人の関係は「世間や親から引き裂かれようとする悲劇の恋人たち」という自己演出の罠に深く嵌まり込んでいった。