御前崎グランドホテル閉館の真相と跡地の現在|昭和の名門リゾートの興亡
静岡県御前崎市(旧・榛原郡御前崎町)の岬周辺は、昭和中期から大規模な観光開発が進められたエリアです。その中心的な受け皿として誕生した御前崎グランドホテルの歴史は、日本のマスツーリズムの全盛期と軌を一にしています。
当時の様子を捉えた昔の写真やパンフレットを振り返ると、エントランス前には大型観光バスが何台も連なり、遠州灘の雄大な海景を求めて押し寄せた宿泊客でロビーが溢れかえっていました。名物である新鮮な海の幸をふんだんに使った会席料理や大規模な大宴会場は、企業の社員旅行や歓送迎会の定番として重宝され、静岡県御前崎市の観光ホテルとしてトップクラスの知名度を誇っていました。