予約困難な名店から大衆串まで!煙の奥に広がる極上焼き鳥案内
現在の焼き鳥シーンは、かつてないほどの「二極化と深化」を見せている。一方は、厳選された銘柄をフルコース仕立てで提供し、ワインや日本酒との精緻なペアリングを提案するハイエンドな劇場型割烹。もう一方は、物価高騰の煽りを受けながらも圧倒的な企業努力で日常の憩い死守するコストパフォーマンス特化型の大衆チェーンである。
なかでも注目すべきは、中途半端な価格帯の店が淘汰され、明確なストーリーと独自の仕込み技術を持つ店だけが熱狂的な支持を集めている点だ。丸鶏を店内で骨抜き・解体し、繊維の走行に合わせて串を打つ。内臓の鮮度を限界まで保ち、提供温度にまで偏執的なこだわりを見せる職人たち。今、私たちが選ぶべき一軒は、単に「美味い鶏を出す店」ではなく、「火と肉の物理法則を突き詰めた表現者のステージ」へと変貌を遂げている。