宇治で唯一残る奥ノ山茶園!堀井七名園が守る足利義満ゆかりの秘伝
室町幕府の三代将軍である足利義満は、宇治の優れた風土に目を付け、自らの庇護のもとで優れた茶畑を指定した。それが後世に伝わる「宇治七名園」(森、祝、宇文字、川下、奥ノ山、朝日、琵琶)である。時の権力者たちや茶聖として知られる千利休も宇治の茶を最高峰と称え、茶の湯文化の礎を築いた。
しかし、明治維新や戦後の急速な都市開発により、名園のほとんどは姿を消した。現存するのは、宇治神社のほど近く、小高い丘に位置する「奥ノ山茶園」ただ一つである。赤土と砂礫が絶妙に混ざり合う水はけの良い土壌、そして宇治川から立ち上る朝霧。過酷な時代の変遷に晒されながらも、この奇跡的な自然条件と茶樹を守り抜いてきたのが堀井家の人々だった。