ユーキャンと「死ね」が検索される理由|流行語大賞の炎上とその後
騒動の発端は、2016年2月に匿名ダイアリーへ投稿された1本のブログ記事でした。「保育園落ちた日本死ね!!!」と題されたその文章は、認可保育園の選考に落ち、離職の危機に直面した母親のやり場のない怒りと絶望が生々しく綴られたものでした。
この投稿はSNSを通じて瞬く間に拡散し、国会でも待機児童問題の深刻さを象徴する告発として取り上げられ、署名活動やデモに発展するなど、実際の政策論争を大きく前進させる契機となりました。しかし、言葉自体に含まれる「死ね」という強い暴力性が、公の表彰にふさわしいのかという点で世論は真っ二つに割れました。
決定打となったのは12月の授賞式です。国会でこの問題を追及した民進党(当時)の山尾志桜里衆院議員が笑顔で登壇し、盾を受け取る様子がテレビで全国中継されると、「待機児童問題の深刻さは理解できるが、公の場で『死ね』という暴言を表彰し、笑顔で受け取るのは常軌を逸している」「子供に見せられない」といった怒りの声がネット掲示板やSNSを埋め尽くしました。