伝説の職人と豊洲の魂!世界を揺るがす新作ドキュメンタリーの全貌
食をテーマにした映像作品の歴史を語る上で、あの金字塔を避けて通ることはできない。2011年に公開され、世界的なセンセーションを巻き起こした『二郎は鮨の夢を見る』だ。名匠・小野二郎のストイック極まる日常を捉えた同作は、単なる職人紹介を超え、生き方そのものを問うアートとして国際的な評価を確立した。
だが、時代は流れた。かつて当たり前に獲れていた魚が姿を消し、食を取り巻く環境は劇的な転換期を迎えている。今回公開された新たなドキュメンタリー映画は、かつての神話化された職人像を継承しつつも、より切実で立体的な現実へとカメラを向けた。孤高の美学に酔いしれるだけでなく、自然の猛威や社会の変容に抗いながら包丁を握り続ける者たちの、生々しい息遣いがここにある。