伝説の子役・宮脇健の光と影!波乱の転落劇を経て掴んだ現在の姿
少年から青年へと成長する過程で、多くの元子役タレントが直面するのが「子役のイメージからの脱却」という巨大な壁だ。宮脇も例外ではなく、ケンちゃんの清潔で無邪気なキャラクターが定着しすぎたがゆえの苦悩を抱えていた。その呪縛を打ち破る転機となったのが、1979年に日本テレビ系列で放送された探偵アクションコメディ『おれたちは天使だ!』である。
沖雅也を主演に据えたスタイリッシュな同作で、宮脇はメカに強い若者「ナビ」こと島岡順役を好演。ケンちゃん時代の面影を残しつつも、軽妙な掛け合いとアクションをこなす青年俳優としての新境地を切り拓いた。沖雅也や柴田恭兵、神田正輝といった個性派俳優たちと渡り合った経験は、俳優としての幅を大きく広げる貴重な財産となった。
当時の日本のテレビドラマ業界は変革期を迎えており、ホームドラマ一辺倒からスタイリッシュな都会派ドラマへとトレンドが移り変わっていた。宮脇はその荒波のなかで、自身のアイデンティティを再定義しようと必死にもがいていたのである。