伝説のIwgpと長瀬智也の熱狂!マコトが残した軌跡と裏話
「めんどくせぇ!」と吐き捨てながらも、困っている仲間を決して見捨てない。長瀬智也が演じた真島マコトは、日本のドラマ史における男性像のパラダイムシフトだった。当時のテレビ界において、いわゆるジャニーズ(現SMILE-UP.等)のタレントが演じる主人公といえば、どこかスマートで清潔感のあるキャラクターが主流だった。しかし、マコトは違った。オーバーサイズのネルシャツにスニーカー、無造作な髪、池袋の西口公園にたむろするリアルなストリートの住人そのものだった。
長瀬がマコトという人物に注ぎ込んだのは、単なるワイルドさではない。どこか哀愁を帯びた眼差しと、どんな理不尽にも屈しない圧倒的な包容力だ。身長180センチを超える恵まれた体躯から繰り出されるアクションの迫力もさることながら、ふとした瞬間に見せる繊細な表情が、キャラクターに奥行きを与えていた。長瀬自身の持つ飾らない人柄、ロックで自由なスピリットがマコトの輪郭と完全に重なり合い、観る者に「演技」であることを忘れさせるほどの生々しさを生み出していたのである。