伝説のリーゼントから渋みの銀髪へ。なぜ「矢沢永吉の髪型」は2026年も男たちの究極の憧れであり続けるのか
1970年代、伝説のロックバンド「キャロル」として彗星のごとく現れた頃、彼の黒く光るリーゼントは若者たちの反骨精神そのものだった。当時、リーゼントといえば「不良の代名詞」という偏見が根強かった時代だ。しかし矢沢は、圧倒的な音楽性と洗練されたステージパフォーマンスによって、それを最高にクールな「ロックンロールのアイコン」へと力ずくで昇華させてみせた。
ソロアーティストとして疾走した80年代、90年代、そして2000年代。サイドをきっちりと撫で付け、トップに絶妙なボリュームを持たせる基本シルエットは一貫している。だが、決して過去の遺物として固執していたわけではない。時代の空気感を微細に吸い込み、毛先の遊ばせ方や前髪の立ち上がり具合をミリ単位で調整してきた。だからこそ、彼のヘアスタイルは常に「今」を生きる大人たちを魅了し続けているのだ。