語られなかった初体験のリアル|赤裸々な告白データと専門家の本音
若者の性意識をアップデートした最大の要因のひとつは、間違いなく動画配信プラットフォームの台頭だ。Netflixが世界的なヒットを記録したドラマ『セックス・エデュケーション』は、十代が抱える性の悩みやアイデンティティの揺らぎを、ユーモアと倫理的な誠実さをもって描き切った。従来のポップカルチャーがタブー視してきた「身体のコンプレックス」や「性交痛」「同調圧力の呪縛」を真っ向から肯定した功績は計り知れない。
対極的な衝撃を与えたのが、昭和末期のポルノ産業を描いた『全裸監督』だろう。過剰な熱量と消費される性の歴史を突きつける同作は、逆説的に現代の若者たちへ「作られたファンタジーと現実の乖離」を痛感させる契機となった。
さらにABEMAが仕掛ける数々の恋愛ドキュメンタリー番組は、フィルターを通さない等身大の恋愛模様を生々しく映し出す。虚構の脚本ではなく、他者のぎこちない駆け引きをリアルタイムで追体験する視聴体験は、自らのセクシュアリティを見つめ直す強力なリファレンスとなっている。