長嶋家の絆と確執の真相に迫る!一茂が背負う名門の宿命と遺産
日本野球機構の歴史において、長嶋茂雄という存在はもはや一個人の選手や監督という定義に収まらない。グラウンドに立つだけでスタジアムの空気を一変させ、敗戦ムードを歓喜へと塗り替える天性のカリスマ。だが、家庭人としての「ミスター」を知る者は極めて少ない。
遠征と取材に明け暮れ、自宅に帰れば次の試合への極限の集中が続く。家族団らんという一般的な風景は、あの田園調布の大邸宅にはほとんど存在しなかった。妻・亜希子さんが一身に背負った家庭の舵取り。父が国民の英雄であればあるほど、子どもたちにとっての父親は「テレビの中にいる遠い神様」であり続けた。その原風景こそが、後の一族の人間関係を決定づける要因となったことは疑いようがない。