昭和の熱狂が暴く音楽業界の真実!山口百恵とキャンディーズの光と影
フジテレビ系『夜のヒットスタジオ』をはじめとする歌番組の現場は、戦場そのものだった。フルオーケストラの生演奏をバックに、歌手たちは一発勝負の生放送でマイクを握った。ピッチ補正など存在しない時代、彼女たちの歌声には緊張感とリアルな息遣いが宿っていた。
その背後には、筒美京平、都倉俊一、阿久悠といった稀代のヒットメーカーたちが手がけた「アイドル歌謡曲」の高度な音楽性があった。ピンク・レディーの過激なまでにキャッチーなベースラインと斬新な振付、卓越したブラスアレンジは、単なる子供向けソングの域を完全に超え、ファンクやディスコミュージックの最先端を日本の土壌へと移植する試みだった。未曾有の過密スケジュールの中で歌い踊り続けたミーとケイの身体性は、もはや超人芸の領域に達していた。