閉館から数年…「足利健康ランド」が遺した熱狂と、2026年に進化を遂げる栃木のスパ・サウナ最前線
足利市江川町に位置していたかつての施設は、まさに地域の「巨大なテーマパーク」だった。広い駐車場に車を止め、自動ドアをくぐると漂う独特の薬湯と香ばしいお食事処の匂い。館内着に着替えれば、そこからは日常のストレスから完全に解放される時間が待っていた。
バイブラバス、サウナ、水風呂、そして広々とした露天風呂。浴槽をいくつも巡った後は、大広間でのキンキンに冷えたビールと名物料理。夜には歌謡ショーや演劇が催され、見知らぬ客同士が杯を交わす光景も珍しくなかった。24時間営業だからこそ可能だった「終電を気にしないチルタイム」は、当時の大人たちにとって最高の贅沢だったのだ。