真夜中に鳴り響く警報音!火災報知器の誤作動を止める手順と原因
防災設備産業が供給する感知器には、大きく分けて「煙感知器」と「熱感知器」の2種類が存在する。両者の物理的な仕組みを知ることで、なぜ誤報(非火災報)が起きたのかを論理的に解明できる。
寝室や階段、廊下に設置が義務付けられている煙感知器(主に光電式スポット型)は、内部の暗箱に光を放ち、煙の粒子に反射した光をセンサーが捉える仕組みだ。能美防災株式会社やホーチキ株式会社といったトップメーカーは、埃や虫による誤作動を排除する高度なアルゴリズムを開発しているが、それでも煙と同等サイズの粉塵や水蒸気が高濃度で流れ込めば光が乱反射し、反応せざるを得ない。
一方、台所などに多く設置される熱感知器(定温式や差動式)は、周囲の温度が一定以上(例えば65度前後)に達するか、急激な温度上昇が起きたときにのみ反応する。煙には一切反応しないため、キッチンで炒め物をして煙が充満しても誤作動は起きにくい。しかし、真夏の直射日光が感知器に直接当たったり、暖房器具の温風が至近距離から直撃したりすると、センサーが「異常高温」と判定して警報を鳴らすことがある。空間の用途とセンサー特性のミスマッチが、予期せぬトラブルを呼ぶのだ。