治らないおしりの吹き出物!皮膚科医が明かす正しいケアと真の原因
「顔のニキビと同じように洗顔料で強く洗えば治る」という大きな誤解が、多くの人々を長年の悩みへと突き落としている。皮膚の専門家が警鐘を鳴らすのは、慢性的な機械的刺激が引き起こす微細な組織損傷だ。
日本皮膚科学会に所属する皮膚科専門医は、臀部特有の環境についてこう解説する。「お尻の皮膚は体重の過半数を支える部位であり、座る動作に伴って常に強い圧迫とせん断力を受けています。この過酷な摩擦環境下では、毛穴に細菌が進入しやすく、皮膚のバリア機能が著しく低下してしまうのです」
最新の臨床研究では、いわゆる「おしり吹き出物」と呼ばれる症状の約7割が、アクネ菌によるニキビではなく、ブドウ球菌などの皮膚常在菌が毛包に感染して起こる毛嚢炎(もうのうえん)であることが判明している。原因菌が異なれば、当然必要となるアプローチも全くと異なる。顔用のニキビ治療薬を塗り続けても効果が得られない理由は、まさにここにあるのだ。