大人が子供用マスクをつける?小顔効果の裏に潜む防護性能低下の罠
かつて反響を呼んだNHKスペシャル『検証・マスクの科学』でも取り上げられたように、マスクの防護能力は「フィルター自体の性能」と「顔との隙間率」の掛け合わせで決まる。ウイルスの侵入を防ぐ研究で知られる仙台医療センターの西村秀一医師ら専門家は、過度なサイズ不適合がもたらす危険性を繰り返し指摘してきた。
西村医師らの検証によれば、無理なサイズを着用して頬や鼻周りにわずかでも隙間が生じれば、呼吸気流の大半はフィルターを通らず、その隙間から流入する。子供用マスクを大人がつけると、一見密着しているように見えても、発声や呼吸の動作に伴って口元が圧迫され、かえって側頭部や顎下から外気が漏れ込む現象が発生しやすいのだ。