週刊ポストのグラビアが放つ熱気!独占未公開カットと表現の深層
小学館が発行する総合週刊誌として、このメディアが築き上げたビジュアルの金字塔を語る上で、写真家・篠山紀信の存在を外すことはできない。彼が手掛けた連載「なをん。」シリーズは、グラビアという枠組みを軽々と破壊し、日本のポートレート写真史に決定的な楔を打ち込んだ。
スタジオの作り込まれたライティングではなく、旅情漂う温泉宿や薄暗い日本家屋の一室。そこで捉えられた女性たちの姿は、作り笑顔のアイドル像とは対極にある「生の情念」そのものだった。篠山紀信のレンズは、被写体の内面に眠る艶やかさと孤独を容赦なく暴き出す。週刊誌の紙質だからこそ表現できる独特のインクの沈み込みが、かえって写真に淫靡なリアリティを与えていたのだ。その強烈な作家性は、後続のカメラマンたちにも決定的な影響を与え続けている。