組織を狂わせる「空気」の正体とは。山本七平が喝破した思考の罠
出版・メディア業界において、彼の著作は今や新たな読者層を獲得し、静かなブームを超えた再評価のうねりを生み出している。NHKの教養番組『100分de名著』で『「空気」の研究』が取り上げられた際には、若い世代のビジネスパーソンや研究者の間で大きな反響を呼んだ。現在もNHKオンデマンドを通じてその解説プログラムはロングセラーとして視聴され続けている。
さらに通勤時間や日々の作業中に知見を深めるリスナーの間で、Audibleなどのオーディオブックを通じた受容も加速している。活字離れが叫ばれる一方で、耳から届く山本の鋭利な言葉は、情報過多と同調圧力に晒される現代人の胸を突く。PHP研究所や文藝春秋から復刊された著作群が、今なお書店の棚で確固たる存在感を放ち続けているのもその証左だ。