ハンプティ・ダンプティの不気味な正体と童話に隠された歴史の真相

ハンプティ・ダンプティの不気味な正体と童話に隠された歴史の真相

ハンプティ・ダンプティの不気味な正体と童話に隠された歴史の真相の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

歴史の闇に踏み込むと、さらに生々しい軍事史の傷跡が浮かび上がる。最有力とされる歴史的仮説が、1648年のイングランド内戦(清教徒革命)における「コルチェスター包囲戦」だ。

王党派軍はセント・メアリー教会の塔の上に「ハンプティ・ダンプティ」と命名した巨大な重カノン砲を設置し、議会軍を激しく砲撃した。だが、敵の反撃によって教会タワーの土台が崩壊。大砲は無残にも地面へ転落し、泥の中に深く沈んだ。「王の騎兵も歩兵も(All the king's horses and all the king's men)」、重すぎる大砲を二度と引き上げることはできなかった──これが童謡の元になったという説だ。

一方で、革命の果てに断頭台の露と消えた国王チャールズ1世その人を指しているとする解釈も根強い。王権神授説を信じ、絶対的な高みから滑り落ちて首を刎ねられた君主。王党派のいかなる軍勢をもってしても、失われた王の首と王権を元に戻すことは叶わなかった。童謡の軽快なリズムの裏には、国家の動乱と処刑劇の血生臭いリアリズムが張り付いている。

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井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。