ノートルダムの鐘の歌詞を解剖!カジモドとフロローが紡ぐ光と影
1831年にヴィクトル・ユーゴーが発表した原作小説『パリのノートル・ダム』は、当時の社会風刺と人間の悲劇性を痛烈に描いた傑作だった。劇団四季の舞台版は、アニメ版よりもさらに原作の持つ文芸的深みに踏み込んでいる。
日本語訳詞を手掛けたスタッフ陣は、英語特有のリズム感を崩さず、なおかつ日本語が持つ詩的な情緒と重厚感を両立させることに成功した。劇団四季の役者たちが発する一音一音の言葉はクリアに客席へ届き、文字通り「言葉が生きている」実感を抱かせる。登場人物たちが物語の語り部(アンサンブル)としても機能する演出も手伝い、歌詞は単なる歌の枠を超えて、劇的なドラマを牽引する力強いモノローグとして機能している。