永遠の歌姫・山口百恵の現在…キルト作家の素顔と夫婦の最新近況
マイクをステージに置いた山口百恵が、次に手に取ったのは歌本ではなく「針と糸」だった。彼女は30年以上にわたり、キルト作りの世界に深く打ち込んできた。
独学で学び始め、やがて日本を代表するキルト作家の指導を受けながら腕を磨いた彼女の作品は、単なる趣味の域を完全に脱している。布の選定から縫製、色彩の緻密なグラデーションに至るまで、細部にこだわり抜かれたその作品群は、専門家からも高い評価を得てきた。「東京国際キルトフェスティバル」などの展覧会には本名の「三浦百恵」名義で出品され、多くの来場者がその繊細で重厚な世界観に息をのんだ。
自身が手がけるキルトアート作品には、家族への思いや四季の移ろい、そして静かな情熱が縫い込まれている。歌で言葉を届ける代わりに、彼女は布と糸を通じて自らの内面を表現し続けているのだ。作品集として出版された書籍も大きな話題を呼び、表現者・山口百恵の新たな才能を世に知らしめることとなった。