最後の晩餐でユダはどれ?天才ダ・ヴィンチが仕組んだ見分け方
2000年代に世界的な社会現象を巻き起こした映画『ダ・ヴィンチ・コード』。劇中で提唱された「ヨハネの位置に描かれているのは実はマグダラのマリアではないか」という大胆な仮説は、美術界だけでなくカトリック教会をも巻き込む巨大な論争へと発展した。
このポップカルチャーの衝撃は、作品の鑑賞スタイルを一変させた。細部の暗号やコードを探る鑑賞者が激増し、ユダの姿勢や手の動き、ナイフを握るペテロの手首の角度にいたるまで、世界中で議論が沸騰した。フィクションが提示した挑発的な問いかけは、結果として何百万人もの人々をルネサンスの名画鑑賞へと向かわせる強烈な起爆剤となったのだ。