ステーキの切り方で味が激変!柔らかくジューシーにするプロ直伝の技
お肉が焼き上がった直後、すぐに包丁を入れてはいけません。焼き立ての肉は内部の圧力が上がっており、肉汁が中心部に集まっています。この状態で切ると、せっかくの旨味エキスが一気にまな板へ流れ出てしまいます。焼き上がったらアルミホイルに包み、肉の厚みと同じ時間(約3〜5分)休ませて、肉汁を全体に行き渡らせてからカットするのが鉄則です。
休ませた後は、部位の特性に合わせて切り方を工夫しましょう。
1. ヒレ肉(フィレ):厚めの垂直カット
ヒレは運動量が極めて少ない部位のため、もともと筋繊維が非常に細かく柔らかいのが特徴です。薄く切りすぎると肉本来のしっとりとした贅沢な噛み応えが損なわれてしまうため、約1.5〜2cm幅のやや厚めのストレートカット(垂直切り)にします。
2. サーロイン・リブロース:繊維を断つ斜めスライス
適度なサシとしっかりした赤身の旨味があるサーロインは、繊維に対して直角に、約1cm幅で均一に切り分けます。脂身の部分と赤身の部分が一口の中にバランスよく入るよう角度を調整するのがポイントです。
3. 赤身肉・ランプ・イチボ:「そぎ切り」で表面積を広げる
繊維が太めで弾力がある赤身肉には、包丁を寝かせて斜めに刃を入れる「そぎ切り」が抜群の効果を発揮します。包丁を45度程度に傾けて削ぐように切ることで、筋繊維の断面を最大限に断ち切りつつ、舌に当たる表面積を広げることができます。これにより、驚くほど滑らかな口溶けと濃厚な肉の風味を同時に楽しめます。