狂気すら漂う異彩――岡田准一の「20代」が現在の日本エンタメ界に与えた衝撃
2000年代初頭、日本のテレビドラマ界に突風を巻き起こした『木更津キャッツアイ』。岡田が演じた「ぶっさん」こと田渕公平は、余命半年の宣告を受けながらも、仲間たちと他愛もない日常を駆け抜ける等身大の青年だった。
当時の彼は20代前半。二枚目俳優にありがちなキザな身振りを一切捨て去り、ダサくて、間抜けていて、けれど愛おしい不完全な若者を怪演してみせた。死という重いテーマを背負いながらも、クドカンワールドのテンポ感に見事に同化し、新しい時代のヒーロー像を提示してみせたのだ。