【2026年独自取材】千代田区・半蔵門で老朽化ビル解体ラッシュ、「隠れアスベスト」の恐怖と周辺住民の不審感
千代田区一番町から麹町、半蔵門駅周辺にかけての街並みが一変しつつある。1970年代から80年代前半のバブル期前夜に建設された中小規模のオフィスビルが、耐震性の問題や設備の老朽化により、相次いで解体用のシートに覆われ始めた。
問題は、この年代の建造物に多用されていたアスベストだ。耐火被覆材や吸音材として鉄骨に直接吹き付けられた「レベル1」や、耐火被覆板などの「レベル2」と呼ばれる飛散性の極めて高い物質が、建物の奥深くに眠っている。
目視や標準的な事前調査だけでは見落とされやすい箇所が存在する。改修を重ねた二重壁の裏側や、空調ダクトの接合部、配管の保温材などだ。解体作業の手を止めるわけにいかない施工業者が、不適切な処理のまま作業を強行しかねないという構造的な不透明さが、現場を覆っている。