非情の宣告か、球児を守る救世主か?「高校野球 コールド」が突きつける現代甲子園の課題と未来
地方予選とは異なり、阪神甲子園球場で行われる全国大会(春の選抜・夏の全国選手権)の本大会においては、どれほど点差が開こうとも点差コールドは適用されない。15点差、20点差がつこうとも、試合は必ず9回(またはタイブレーク)終了まで行われる。
高野連が聖地・甲子園でこの原則を守り続ける理由は、「各都道府県の代表として厳しい予選を勝ち抜いてきたチームに対する敬意」と「最後まで諦めない教育的価値の提示」にあるとされる。しかし、投手の球数制限や2部制(朝夕の二段階開催)の導入など、安全面での革新が進む現代において、「甲子園でも点差コールドを導入すべきではないか」という議論は、専門家の間でも静かに広がりを見せている。