専門医が本音で明かす頭痛薬の選び方!もう市販薬で迷わない基準
ドラッグストアで購入できる一般用医薬品には、主に3つの代表的な鎮痛成分が使われている。脳神経外科専門医の視点から見ると、これらは似ているようで効き方や体への負荷が大きく異なる。
即効性と強力な消炎鎮痛作用を求めるなら「ロキソプロフェンナトリウム」が筆頭候補になる。プロスタグランジンという痛み物質の生成を素早く抑え込むため、片頭痛の初期や激しい緊張型頭痛の急性期に高い効果を発揮する。ただし、胃粘膜への負担が比較的生じやすいため、胃が弱い人は胃粘膜保護成分が配合された製剤を選ぶか、食後の服用を徹底したい。
炎症を伴う痛みにバランスよく効くのが「イブプロフェン」だ。頭痛だけでなく生理痛や発熱など幅広い痛みに対応できる万能薬として親しまれている。鎮痛効果と安全性のバランスに優れているが、こちらも非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の一種であるため、空腹時の連続服用は避けなければならない。
一方、胃腸への負担を極力減らしたい場合や、妊娠中・授乳中、あるいは子どもが服用するケースで選ばれるのが「アセトアミノフェン」だ。中枢神経に作用して痛みの閾値を上げる仕組みのため、NSAIDsに比べて胃粘膜を荒らしにくい特徴を持つ。消炎作用は穏やかだが、穏やかに痛みを和らげたい高齢者や胃潰瘍の既往がある人にとっての第一選択肢となる。