京都・嵐山の奥に佇む野々宮神社!縁結びのご利益と正しい参拝法
クヌギの木の皮を剥かずにそのまま使用した「黒木鳥居」は、日本最古の鳥居の様式として知られています。樹皮がついたままの武骨ながら気高い姿は、原始的な神道の精神を今に伝える貴重な建造物です。社伝によれば、皇女が伊勢神宮へ奉仕する前に身を清めた「野宮」の跡地であり、清浄を重んじる神道の原点がここに刻まれています。
この場所をいっそうドラマチックに彩るのが、平安文学の金字塔である『源氏物語』の存在です。作中において紫式部は、主人公である光源氏と、傷心のうちに都を去る六条御息所との切ない別れを描く舞台としてここを選びました。秋草が風にしなる庭園の情景と相まって、千年の時を超えた今も文学ファンの情憬を誘い続けています。