龍馬暗殺の黒幕は新選組か?最新史料が暴く宿敵の知られざる真実

龍馬暗殺の黒幕は新選組か?最新史料が暴く宿敵の知られざる真実

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近江屋事件が起きた直後、土佐藩や世間は即座に新選組の犯行と断定した。現場に残された下駄の鼻緒や刀の鞘、そして襲撃者が発したとされる伊予方言の証言が、伊予松山出身の原田左之助を指し示していたからだ。近藤勇は新政府軍に捕縛された後も一貫して龍馬暗殺の嫌疑を否認し続けたが、弁明の機会を十分に与えられないまま板橋の刑場で露と消えた。

しかし、明治以降の証言発掘や幕府側公文書の精緻な照合により、実行犯が幕臣で構成された公的警察組織「京都見廻組」の佐々木只三郎や今井信郎らであったことは動かぬ歴史的事実となった。見廻組の元隊士らが残した詳細な口述記録や刀傷の鑑定、襲撃手順の記録は、彼らが正式な幕命、あるいは京都守護職系列の治安維持命令に基づいて動いていたことを証明している。新選組の鞘が現場にあった謎についても、近年の研究では見廻組による意図的な偽装工作、あるいは現場に残された遺留品の誤認であった見方が極めて有力視されている。

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山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。