沼落ち激増中!執着系ヤンデレから溺愛まで魅了する独占欲漫画
この潮流を語る上で欠かせない金字塔が、講談社『デザート』で大きな反響を呼んだ森野萌の『花野井くんと恋の病』である。愛が重すぎる男子高校生・花野井くんと、恋の感情がまだ分からない女子高生。二人の不器用な距離感を丹念に追った本作は、「執着」という衝動を単なるホラーやファンタジーに終わらせず、瑞々しい成長のプロセスとして描き切った。
講談社が世に送り出した同作の凄みは、ヒーローの歪んだ感情を安易に否定も過美化もしない点にある。森野萌が描く透き通るような線画と切実な眼差しは、読者の胸を締め付け、「重い愛=恐怖」という固定観念を鮮やかに打ち砕いてみせた。