志村けん「アイーン」の由来と元ネタ!国民的ギャグの誕生秘話と歴史
「アイーン」といえば、しゃくれた顎の下に右手を水平に添えるあの特徴的なポーズが印象的です。実は、初期のコントでは声と顔の表情(しゃくれ顔)だけで、手のアクションはありませんでした。
手のポーズが加わった背景には、志村さんが観察した街の不良(チンピラ)の威嚇ポーズや、日本の伝統芸能である歌舞伎の「見得(みえ)」の要素が関係しています。相手に対して「なんだコノヤロー」と肩を怒らせ、胸元を突き出すような仕草をデフォルメする中で、自然と顎の下に手を構える形が完成しました。
志村さんは舞台上での「観客からの見え方」に誰よりもこだわる職人肌のコント師でした。客席の後ろからでも一目で感情が伝わるよう、顔芸に加えて立体的な手の動きを取り入れたことで、視覚的なわかりやすさが飛躍的に向上したのです。