目が動く錯視デザイン!プロが明かすオブアート制作の極秘テク
1960年代、視覚芸術の歴史に大きな爪痕を残したのがオプ・アートのムーブメントである。その中心人物であり「父」と称されたヴィクトル・ヴァザルリは、幾何学的な格子と計算された色彩対比を用い、平面にうねりや躍動感を与える革新的なスタイルを確立した。
時を同じくして、白と黒の高コントラスト線のみで脳の視覚野を幻惑させたのが英国の芸術家ブリジット・ライリーだ。彼女が生み出した強烈な波状グラフィックは、見る者に物理的な動きの錯覚すら与えるほどの衝撃をもたらした。
1965年にニューヨーク近代美術館 (MoMA)で開催された展覧会「The Responsive Eye」は、この新しい波を世界的現象へと押し上げた。後にロンドンのテート・モダンなど主要美術館でも幾度となく回顧展が組まれ、人間の知覚を実験台にする錯視アートの金字塔として、今なお色あせない光彩を放っている。