幅762ミリの記憶!消えた軽便鉄道の知られざる遺産と走る奇跡

幅762ミリの記憶!消えた軽便鉄道の知られざる遺産と走る奇跡

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大半の路線が消滅した日本において、今なお日常の足、あるいは観光の主役として762ミリのレールの上を走り続けている奇跡的な路線が存在する。

三重県北部を走る三岐鉄道北勢線は、日本にわずか3路線しか残っていない旅客営業を行うナローゲージ路線の代表格だ。黄色い愛らしい車体に乗り込むと、向かいの席に座る乗客の膝が触れ合いそうなほどの距離感に驚かされる。床下から直に伝わってくるレール独特の細かな振動と、住宅街の間近をすり抜けていく独特の車窓風景。そこには大型列車では決して味わえない、人と鉄道の濃密な距離がある。

一方、大自然の懐深くへと乗客を運ぶのが富山県の黒部峡谷鉄道だ。元々は険しい黒部川の電源開発のために敷設された専用軌道であり、急峻な断崖絶壁にへばりつくようにレールが敷かれている。窓のないオープン客車に揺られ、吹き抜ける谷風を浴びながら進むスリルと絶景は、山岳軽便のDNAを今に伝える最高峰の体験といえる。

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鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

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