黒川雅之の神髄に迫る:Moma名作「Gom」から最新構想の全貌
黒川のデザイン論は、言葉そのものがひとつの芸術作品のような強度を持っている。近年、NHKオンデマンドなどで配信されている過去の人物ドキュメンタリーやデザイン特集番組を通じて、彼の哲学に初めて触れる若い世代が急増している。
カメラの前で静かに、しかし情熱を込めて語られる「素(そ)」や「気(き)」といった概念。映像に記録された黒川の所作や言葉選びは、情報過多に疲弊した現代人に、ものづくりが本来持っていた純粋な祈りのようなものを思い出させる。画面越しに伝わるその思索の重みは、配信という現代のプラットフォームを通じて国境を越え、アジアや欧州のデザインコミュニティへも静かに染み渡っている。