孤高のガヤ芸人・藤本敏史が切り開く新境地、復帰劇の全真相に迫る
ストロングスタイルの笑いにおいて、藤本の右に出る者はそう多くない。それを決定づけたのが、Amazon Prime Videoで配信された『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』シリーズでの凄まじい立ち振る舞いだ。
松本人志が仕掛ける密室の心理戦において、藤本は常に攻撃と防御の最前線に立ち続けた。誰かが仕掛けたボケを絶対に腐らせず、瞬時に打ち返して笑いに昇華させる反射神経。自らも痛みを伴う捨て身のボケで場をかき回す覚悟。お笑い界のトップランナーたちが極限状態でしのぎを削るあの空間で、藤本が見せたプロフェッショナリズムは、松本人志をはじめとする多くの同業者たちから絶賛された。守りに入らず、常に剥き出しの自分を晒す胆力こそが、彼の真骨頂である。