コクワガタ幼虫のオスメス識別法!卵巣と頭部で見分けるプロの極意
雌雄鑑別の決定打となる「卵巣」は、幼虫の皮下に存在する一対のクリーム色から黄色がかった楕円形の組織だ。観察する際は、幼虫の背中側(お尻から2〜3節ほど上の位置)を明るい光に透かすようにして確認する。
具体的には、第8腹節から第9腹節の左右両側に、内臓とは明らかに異なるくっきりとした黄色い透き通る点が見えれば、その個体は雌確定となる。皮下組織が柔らかい3齢幼虫の初期から中期にかけてが、最も卵巣を観察しやすいタイミングだ。
一方、雄の個体ではこの黄色い点は一切見られない。代わりに、腹部末端の腹面中央付近に「ハーロルト氏器官」と呼ばれる雄性生殖器の痕跡(ごく小さな白い点やV字状のくびれ)が観察できる場合がある。ペンライトなどの光源を幼虫の背面からあて、影を作らないようにルーペで覗き込むのがプロの観察テクニックだ。