摘便とは?介護職ができる範囲や安全手順・命に関わるリスクを徹底解説
事故を未然に防ぐためには、摘便の禁忌事項を正しく把握し、事前のスクリーニングを徹底することが不可欠です。
以下に該当する患者に対しては、原則として摘便を行ってはなりません。
・直腸・大腸の手術直後、または直腸粘膜に潰瘍や高度な炎症がある場合
・活動性の消化管出血(下血や鮮血便)が確認されている場合
・重度の血小板減少症や抗凝固薬の大量服用など、易出血状態にある場合
・急性心筋梗塞の超急性期や、重篤な不整脈を有している場合
・嵌頓(かんとん)した重度の脱肛・内痔核がある場合
安全なケアを完遂するためには、処置前・処置中・処置後のバイタルサイン測定が欠かせません。処置前には血圧・脈拍・呼吸状態を確認し、異常値がないかを評価します。処置後は患者の腹部触診を行い、腹部膨満や圧痛の有無、出血がないかを確認した上で、異常がなければ体位を戻し、しばらく安静を促します。