爆発的加速を生むスタートダッシュの極意と最新フォーム改善策
身長196cmという大柄な体格でありながら、世界記録を打ち立てたウサイン・ボルト。彼の登場は「大型選手はスタートが鈍い」という従来のセオリーを覆した。ボルトは、重心の高さからくる出遅れを、圧倒的なストライドと後半の伸びでカバーする独特の技術バランスを確立していた。
一方で、日本人として初めて9秒台の壁を突破した桐生祥秀は、小柄な体格を活かした素早いピッチと低く抑えた前傾角度で、瞬時にトップスピードへ乗る洗練された技術を見せる。世界中のアスリートに密着したNetflixドキュメンタリー『スプリント』でも描かれている通り、世界のトップスターたちはいずれも自身の骨格と筋肉量に完璧に合致したスタートフォームを追い求めている。スポーツドキュメンタリーのカメラが捉える彼らの緊張感とスタート前の研ぎ澄まされた集中力は、観る者の胸を打つ。